「組織は、組織の管理下で働く人々が、次の事項に関して認識をもつことを確実にしなければならない。
a)品質方針
b)関連する品質目標
c)パフォーマンスの向上によって得られる便益を含む、品質マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献
d)品質マネジメントシステム要求事項に適合しないことの意味」
何を認識させるかというと
まずa)の品質方針 これは経営者が作る会社の到達目標で、社是、社訓・経営理念でもOKです。
よく会社の社是、社訓・経営理念を朝礼に全社員で唱和をしている会社がありますが、
これが”品質方針を認識させる”ということです。
b)は会社の品質方針を具現化するために、各部門・各階層で”品質目標”を作成しますが、これも社員に認識させないと
日常の業務が何に向かって行っているのかがわからなくなってきます。仕事のベクトルを合わせるためにも必要です。
c)は会社が、自分が意図した成果をだすために、自分はどのようなことが貢献できるかを認識する。ということです。
要は自己の能力(力量)を認識させてください。ということです。自己の力量が自身で足りないと認識すれば、またどこが足りないかを
認識すれば、自身がどのような訓練が必要かがわかります。これで力量を上げてゆくのです。
d)はこのマネジメントシステムのルールを守らなかった場合に想定される結果を認識させてください。ということです。
ルールをまもらない、つまり当たり前のことをきちんとやらないと、当然、不良、クレーム、事故発生のリスクが非常に高まります。
ですから、ルールを守らないと自身がひどい目に合う、ということを認識させれば、抑止効果がでます。
これを認識すると、よほどのことがない限り、ルールを破るという考えは起こらないでしょう。
社会の常識、当たり前のルール(法規制も含めて)、知らなければ破るという意識もなく、ルール違反をするでしょう。
ですから、当たり前のことを十分に社員に認識させる必要があるのです。