2019年07月07日

ISO9001 規格の説明 7.2 力量

ISO9001  7.2 力量

ここはISOの要求事項の中でも重要な事項です。

まず、力量とは仕事をできる能力を示します。

ISOの基本的考え方として「力量=業務遂行能力のある人に仕事をさせなさい。逆に力量のない人には仕事をまかせてはいけません」があります。

当然ですよね。力量の無い人に仕事を任せたら、不良発生、クレーム発生のリスクはかなり高くなります。

また、ISOの仕組みとは”会社の質を上げる”のが目的です。

では会社の質は何で決まるかというと”社員の質”で決まると考えます。

したがって、”会社の質を上げるためには、社員の質を上げなければならない”ということです。

では、社員の質を上げるにはどうしたらよいか。これは訓練(トレーニング)で上げてくださいということになっています。

このでは、社員の力量を明確にすることが求められています。

力量を訓練によって上げた社員には、何らかの報償が必要になります。これがないと、社員は「頑張っても無駄だな〜」と

思うようになります。

ですからこの力量は「人事評価」と結びつけなければ、真の効果を発揮しません。

よくISOの認証企業で「力量は明確にしています。ただし人事評価制度は別にあります」という話を聞くことがありますが、

これは考え方が違います。力量がある、または増えた社員は人事評価できちんと評価しなければなりません。

規格はこう求めています。

「組織は次の事項を行わなければならない

a)品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務をその管理下で行う人に必要な力量を明確にする。

b)適切な教育、訓練または経験に基づいて、それらの人々が力量を備えていることを確実にする。

c)該当する場合には、必ず、必要な力量を身に付けるために処置をとり、とった処置の有効性を評価する。

d)力量の証拠として適切な文書化した情報を保持する。」


まず、a)は、会社として、その業務を行う社員には、どんな力量が必要かを明確にしてください。ということです。

この仕事にはこれだけの力量が必要であるというものは、かならずあります。

b)は その社員が受けている教育訓練、および経験を判断の根拠として、社員が、それらの仕事を行える力量をもっていることを

明確にすることです。

c)の該当する場合とは、力量が足りない社員には、必要な力量を身に付ける訓練を行い、それを体得したかを評価しなさい(有効性の評価)

d)は力量の記録を残しなさいと言っています(重要な記録として管理しなさい) 社員一人一人の力量の明確化が必要です。

例えば、いままで、1人分の仕事を行う力量しかなかった社員が、訓練で2人分の仕事をこなせるようになりました。

これは人件費は変わらず、仕事量が2倍になるということです。

私の経験からも、非常に利益のでている会社がありました。

その会社は10年前と社員数は変わらないのですが、仕事量は3倍行っているそうです。

人件費は変わらないのですから、利益は3倍になりますね。

また力量が上がると、会社の製品品質の向上も見られます。

結果としてお客様の評価(顧客満足度)が上がり、会社はいい循環(継続的改善)になっていきます。
posted by Mr.ISO at 22:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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