「組織が品質マネジメントシステムの変更の必要性を決定したとき、その変更は計画的な方法で行わなければならない」
と言っています。
では計画的な変更で考慮する事項は次の事項です。
a)変更の目的、及びそれによって起こり得る結果
b)品質マネジメントシステムの”完全に整っている状態”(integrity)
c)資源の利用可能性
d)責任及び権限の割り当て又は再割り当て
ここでのポイントはb)の変更が計画されたときは”完全に整った状態”にするということです。
これは4.4の要求事項でも出てきましたが、意味は「変更が計画されたときは、変更前は変更前の手順で仕事を行い、変更後は変更後の手順で仕事
を行う。この切り替え時に、どちらの手順で行ったらいいかわからないようなグレーな状態を作らないでください」ということです。
ISOはグレーな領域を極力排除します。
ですから、d)責任及び権限の割り当て又は再割り当てということも要求されます。
グレーな領域がなくなれば、”誰がやるかがわからない”事象がなくなります。
社員の方々は割り当てられた「責任と権限」をもって仕事を行ってもらいます。
この点も非常に重要です。